2023年本屋大賞候補作『汝、星のごとく』

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2023年1月20日、2023年の本屋大賞候補作10作品が発表されました!

毎年、この瞬間が楽しみです。前日には、芥川賞・直木賞受賞作品の発表(今回は2作品ずつ計4作品)もあったので、これは積ん読解消&さらに積ん読が増えること間違いなし。

本屋大賞候補作の中に、既に読んでいた本がありました。凪良ゆう著『汝、星のごとく』(講談社・2022)。2020年の本屋大賞受賞作品『流浪の月』の著者です。受賞後に出版された『わたしの美しい庭』『滅びの前のシャングリラ』……どれも面白く、私の中では外れのない作家さんですが、今回も静かに泣ける…そんな1冊でした。

17歳で出会った暁海(あきみ)と櫂(かい)の切ないラブストーリーです。瀬戸内の島に育った高校生の暁海。暁海の父は、母と暁海を家に残して不倫相手の女性と暮らしています。櫂は、恋愛に奔放な母に振り回されてこの島に転校してきました。お互いの辛さを理解し支え合ってきた二人でしたが、漫画家としての才能が認められた櫂の東京進出を機に、次第にすれ違っていき……。

男女のすれ違いと言えば……映画化もされた『冷静と情熱のあいだ』『マチネの終わりに』、先日直木賞作家となられた千早茜さんの『男ともだち』なんかを思い出しますが、やっぱり鉄板ですね。読者はすれ違っていく二人の、両方の気持ちがわかるからこそ「そうじゃないの、誤解なのよ!」ってなるんですよね。『汝、星のごとく』是非、読んでいただきたいです!

本屋大賞候補作寺地はるなさんの『川のほとりに立つ者は』が本棚で積ん読になってました。近日中に読みます!

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