初夏の読書『燕は戻ってこない』『静かに生きて考える』

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7月も半ばとなりました。最近読んで良かった本2冊。

桐野夏生著『燕は戻ってこない』(集英社・2024) 29歳で非正規雇用の女性リキは、葛藤の末、代理母出産の仕事を引き受けることに。家庭、子ども、収入と定職……持つ者と持たざる者の葛藤を描き、テレビドラマ化もされた話題作。話の展開自体はコミカルだが、女性の貧困問題や、生殖医療ビジネスなど考えさせられる作品である。https://amzn.to/4dX5EMt

森博嗣著『静かに生きて考える』(ベストセラーズ・2024) 著者の本を読むのは、恥ずかしながら初めてであったが、エッセイに記されている著者の生き方、日常に起こることを冷静に捉えて自分の中で処理する考え方にとても共感できた。私自身の考えや、普段言葉にできていなかった思いを、改めて代弁してもらったような気持ちにもなる。著者は、大学で工学部の教授をされていた言わば理系の方でありながら、小説を多数出版し作家としても活躍。ご自宅の庭はちょっとした森のようで、そこで作成されている趣味の鉄道模型(もはや遊園地の乗り物のような規模)の写真が、エッセイの間に紹介されているのも楽しい。https://amzn.to/3C2R20H

仕事柄、さらに積読が増え、しかも今とある資格試験の勉強をしていて読書が滞っているので、8月はもっと読書のスピードアップを図りたいと思っています!

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