新年、明けましておめでとうございます。
2022年もあと数日で終わるという頃に、朝たまたまテレビをつけたらNHKでやっていた番組がとても良かったです。調べてみると2022年11月3日に放送された番組の再放送だったようです。
#SUPER LOVER ~買い物カゴから世界が見える@スペイン~
「暮らし、食文化、歴史!『暮らしの縮図』スーパーマーケットを熱愛するハライチ・岩井勇気が発見!」ということで、スペイン・バルセロナのスーパーマーケットと、日本のスタジオが中継がつながっていて、ハライチの岩井さんが気になるポイントで「はなす・しらべる・たべる・かう」の指示を出すと、現地で取材しているディレクターさん(?)が、バルセロナのマーケットの店員さんやお客さんと直接やり取りしてくれます。イベリコ豚の生ハムやパンを購入。スペインには「豚は歩く姿まで食べられる」ということわざがあるほど、一頭まるごと無駄なく処理して食べるとか。年末には、各家庭でも豚を捌いてすべての部位をそれぞれ調理したり保存食にしたりするそうです。
まさに、日々の食料品の買い物には、その国の文化が表れていますね!この放送が第1回だったようで、第2回がいつ放送されるのか楽しみにしています。
同じく世界の市場を紹介する絵本、マリア・ヴァカレア 著『世界の市場 おいしい!たのしい!24のまちでお買いもの』(河出書房新社・2022)はおススメの1冊です。この絵本では、1月~12月まで毎月違う国の市場を訪れます。各地の市場の様子を楽しみながら、そこで暮らす人々の家庭料理なども知ることができます。とにかくイラストが細かいところまで丁寧に描かれていて、みているだけで旅をしているような気持ちになります。
この本を日本語訳した岡根谷実里さんは、岡根谷実里著『世界の台所探検 料理から暮らしと社会がみえる』(青幻舎・2020)という本を出版されています。著者の岡根谷さん自身が、世界各地のご家庭の台所を実際に訪問されて、現地の人と一緒に料理をして食事を共にする様子や現地のレシピを写真満載で紹介している本です。この本の中でも、各地域の市場の様子が紹介されていますので、上記の絵本の翻訳も、実際の経験を活かされているのだなと実感します。
もう1冊、洋書ですが、 “Daily Bread: What Kids Eat Around the World” by Gregg Segal (Powerhouse Books・2019) は、ページごとに各国の子どもたちが、普段食べている食事とともに紹介されている写真集です。食事だけではなく、子どもたちの服装にもその国の文化が表れていて、子どもたちの生活を想像することができます。
「食事」「マーケットでの買い物」というのは、誰でも毎日の生活に不可欠のことなので、世界各国の暮らしに興味を持つきっかけになるのではないでしょうか?
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