お久しぶりです。tsundokuは、これまで古本屋にはあまりご縁がなく、BOOKOFFも売る専門でした。しかし、このところ、仕事で知り合った古本屋さんのお世話になったことと、今の職場の同僚に古本屋通の人が二人いることで、にわかに古本屋への興味が沸き起こってきました。
京都や神戸で用事のついでに今までは前を素通りしていた古本屋をのぞいてみたり……古本屋初心者なので、まずはいろいろな古本屋さんを覗いてみることから始めています。
そこで今回は、古本屋がテーマの本を2冊ご紹介します!
森岡督行 著『荒野の古本屋』 (小学館文庫・2021)
銀座で「一冊の本だけを売る書店」として注目を集める森岡書店の店主の著書で、大学卒業後、就職せずに散歩と読書三昧だった青年が、求人広告がきっかけで神田神保町の老舗古書店に就職し、修業時代を経て、自分の店を開業するまでが記されたエッセイです。
プラハとパリに古書の買い付けに行ったり、自分の店舗でNHKのテレビ撮影が行われることになったり…… 全てのことは、人や本との偶然の出会いからつながっていきます。本や書店に関心のある人ならきっと面白く読めると思います。
原田ひ香 著『古本食堂』(角川春樹事務所・2022)
日本一、世界一の本の街といわれる、東京の神田神保町を舞台に、急逝した兄・滋郎が生前一人で営んでいた古書店を継ぐかどうか迷いながらも北海道から上京してきた妹の珊瑚(さんご)と、滋郎の店に通っていた国文科の学生、美希喜(みきき)を中心に巻き起こる人情ドラマ。作中で紹介される数冊の本にまつわるエピソードとともに、カレーや中華やお鮨など、神保町のグルメも登場し、心温まる1冊です。
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